東医体戦記 by故障男

俺にとって2回目の東医体が終わった。去年はただ試合を見ているだけだったし、いつの間にか7回コールド負けしていたこともあって何の感慨も抱くことはなかったが、今年は違った。毎年6年生はこの大会が終わると引退し、卒試や国試の勉強を始める。去年は6年がいなかったが、今年は2人。1年半の間サードで共にやってきた不動の4番バッター(のはずだったが、打撃不振のため今大会では5番に降格…)と、酒の強さなら誰にも負けないと思われる外野手。この2名が引退したことで野球部員は18名になった。確実に戦力ダウンしたはずだ。あと1年でこの穴を埋め、来年の東医体では約20年ぶりの旋風を巻き起こして見せよう。

けいいてぃは1試合目しか見ていなかったから、2試合目について書こう。8月2日、第2試合目に出場する俺たちは1試合目の横浜市大対日本医大の試合を観戦。試合は横市が4回まで7点を取り圧勝ムードが漂う。ただし、井上選手の快音は聞こえなかったのだが…5回コールドのことも考えて、早めにアップを開始しようとするも、なんとここから日医が大反撃を開始する。その後2回で9点を奪い、横市の投手を次々打ち込む。そして結局12対7で日医が勝利。しかし日医は2試合連続でこんな試合をしたものだから、おそらく疲労は限界だろう。横市も前評判では初戦敗退確実といわれながらも強豪日大を破ったわけだし、今年は戦力が均衡していたのだろう。そして2試合目。前日の試合中、けいいてぃ曰くノースリーブのショート(実はあれは袖をアンシャツの中に押し込んでいるのであって、ノースリーブのわけではない)が固定ベースに指を当て、全治1ヶ月の大怪我をしてしまった。ここで突如シート変更。ライトに入っていたキャプテンがショートに入り、ライトに俺がスタメンで出た。8番ライト。相手は聖マリアンナ。名前だと弱そうな気がするが怖ろしく強い。平均身長にして約10センチは違うのではなかろうか。そしてお前らなんでそんなに黒いんだ?医学部生ってもっと普通白くないか?案の定5回コールド負けしました。初回いきなり2人で1点を取り、行けるかなと思ったけど、先発投手が被弾したり、守りのミスが出たりでどうしようもなかった。圧倒的な力の差を感じた試合だった。俺は、3回までで交代したため、1打席しか回らなかったが、それでもなんとかポテンヒットを放ち、東医体初打席を飾った。守備も平凡なライトフライ1回のみ。まあ、緊張はしていたが、実際そうでもなかった。上の学年になればまた違った意味で緊張するのだろうが、まだ下っ端だからな。

俺はしばらく家でごろごろゲームでもやってようかな。甲子園とか一緒に行くやついないか?